STINGER定例会で使えるCO2ガスガンについて

2020/01/09

いつもSTINGERをご利用いただきありがとうございます。

現在、STINGER定例会で使用可能なCo2ガスガン製品は下記の通りです。

■マルシン製 5-7

■Carbon8製 CZ-75

■Carbon8製 M45 CQP

■Carbon8製 M45 DOC

 

以上です。

基本的にSTGA認可のCO2ガスガンでSTINGER定例会の制限である0.2g弾で88.99m/s以下のものなら使用可能です。

最近発売になったBATON×タニオコバ製のBM-9は最大初速が0.2g弾で90.35m/sまで出たのでそのままでは使用不可になります。

減速アダプターを取り付け、0.2g時に80m/s未満に収めれば使用可能とします。

STGAが認可していない海外製の単体で売っているCO2マガジンをマルイ製などのガスブロに挿して使うのは当フィールドでは禁止です。

 

 

 

ところでなぜCO2は理解されないのか?

さて、ASGKから一向にCO2ガスガン製品が発売されそうにもない現状、それに対して愛好家はSNSやブログ等でもCO2の真っ当性を主張したり、それに反論したりするアンチをよく見かけます。

最近サバゲーやエアガン趣味を始めた方からするとこれらの事象を「なぜ」と思われるかもしれません。そのなぜをフィールドオーナー的立場から解説していきますので理解を深めていただければと思います。

 

国内におけるCO2ガスガンの現状

2019年現在、国内外問わず様々なCO2エアガンが流通しております。

CO2と言えば温暖化係数が1ということでかなり温暖化への影響が低いガスです。現在、日本で主流のHFC134aの温暖化係数は1200ですから、CO2は実に1/1200しかないということです。CO2はHFC134aよりも遥かに環境に影響が少なく、効率的なパワーソースであるという事実は間違いありません。

CO2というパワーソースが今後安全に運用されれば今よりももっと我々のニーズを満たしてくれる素晴らしい製品が現れるだろうという期待は私自身も一般ユーザーとしての気持ちとして持っています。

 

CO2をパワーソースとすること自体は合法

2007年2月21日に現在の0.98J規制が敷かれた際、パワーソースに関しての規制はなされませんでした。

したがって日本の安全協会が認可していない海外メーカーなどのCO2ガスガン製品でも法定初速以内であれば所持、または使用可能な法律が今の状況です。

ですから「0.98Jを超えていなければいいじゃないか」といった意見は正しいです。確かに法律に違反していなければ"現時点では"問題ありません。

CO2を嫌う人の理由としては元の圧力が高いから万が一の時にあぶない!法律で許されてるからといっても危ないものは使うべきではない!などの意見が散見されます。確かにCO2はHFC134aの7倍~8倍の圧力があるので意見としては一理あります。CO2がものすごいパワーを出せること自体は事実ですからね。

 

STINGERではそういった理由でCO2のガスブロを制限しているのかというとそうではありません。

全く別の理由があって規制しています。

 

 

 

国の理性を理解しよう

ではなぜ、STINGERで使えるCO2製品は少ないのか?

ではなぜ使える製品を極端に絞っているか?

 

先ほど書いたとおり、国(総務省は)2007年2月21日に0.98Jの規制を敷きました。これは2000年代に改造されたエアガンを使った凶悪な事件が多発したことを受けてのことでした。

 

実はそれらの事件に使われていたのがCO2ガスハンドガンだったのです。

 

この時にCO2ガスガン=危険というイメージが国の人間にもユーザーの間にも強く焼き付いたものと思います。

イメージですよイメージ。

 

 

さて、ここからです。

実はSTINGERには過去に4回ほど官公庁の方が業界の実態調査として来たことがあります。

千葉中央警察の生活安全課の方はもちろん、公安の方も来てヒアリングを行ったこともあります。

千葉県の青少年育成条例改正の際も千葉県庁の方と警察庁の方が別々で来ました。もちろんその際に反論しましたがダメでした・・・。

 

そこでお話して分かったのですが、国は現在の規制の発端となったCO2ガスガンにアレルギーを持っているということ。

そして国は業界の自浄作用が弱くなったと判断した時、大きな事件によって世論が傾いた時に規制を入れるということ。

 

 

公安の方が来たときは、サバゲーフィールドの事業者が自主的に初速チェックを行い、法を遵守している現状を公安の方に褒めていただきました。STINGERのレギュレーションで徹底的に法を遵守すると記載してたことも褒めてもらいました。

その一方で「CO2ガスガンって流行ってるでしょう?ここでもCO2のガスガンとかレンタルで置いてあったりするの?」とも聞かれました。

 

サバゲーフィールドが法を遵守していることは理解してもらいましたが、CO2に対して憂いを持っているという旨のお話もありました。

 

国は我々、エアガン業界、サバゲー業界の事業者の考え方や動向を見ています。だからこそサバゲーフィールドは国に対して「法は守ってますよ。(ユーザーに守らせてますよ)また、あなた方が警戒しているCO2ガスガンもしっかり見張ってますよ。」

というポーズをとる必要があるのです。

 

公安の方はSTINGERに来た時はショップやフィールドのリストを作って業界の全体像を把握しようとしていました。

因みにその公安の方は2018年の2月に来た時、たまにFacebookやTwitterや5ちゃんねるなども見て、ユーザーの趣向もチェックしてると言っていました。また、ヤフオクやAmazonでAPSのCO2マガジンを売っている業者のことも把握しておられました。ヤフオクでAPSのCO2マガジンを売っている販売業者さん、リストアップされて目を付けられていますよ。グレーなものは売らないように。。。

 

 

ですから、フィールドとしては総務省と連携をとることのできるトイガン安全協会が認可していないCO2製品をおおっぴらにOKにして使わせるわけにはいかないのです。国のアレルギーや理性を考えると海外製のCO2マガジンなんかはもってのほかなのです。

だから、国の目の届く組織が認めたものしか使わせませんよ我々フィールドは!というポーズをとる必要があるのです。

こと、日本の法律はハンドガン型のトイガンに対してはやたら厳しいという現状があり、そのハンドガンがさらに圧力の高いCO2を使うっていうのだから国としては目を光らせざるを得ないのです。

 

 

 

もちろん私も一介のサバゲーマーですから使いたいという皆さんの気持ちは痛いほどわかりますよ!

「法定初速を犯してなければ使っていいだろ!?」わかります。その通りなのですが皆さんにサービスを提供する業界側の立場にも関わらず別にウチは初速超えてなければ海外製のCO2ガスガンでも全然オッケー♪みたいにタガが外れると自浄作用が弱くなったと判断されかねないのです。

メーカー・問屋・ショップ・フィールド、一番ユーザーに近いのはフィールドです。メーカーは問屋に出荷したら終り、問屋はショップに卸したら終り。

ショップはグレーな製品でも売れちゃえば気にしません。使われる場所は自分の店じゃなくてフィールドだからです。

 

皆さんはショップで売ってるんだから合法、安全であるとは限らないということを覚えておいてください。ショップはグレーなものでも平気で売っています。もしかしたらショップの人もグレー、または違法だと知らないのかもしれません。

最前線であるフィールドがなんでもOKにしてタガを外すわけにはいかないのですよ。

 

使わせろよって気持ちは分かりますがフィールドとしては業界を守っていく義務がありますので申し訳ないのですがそこはユーザーと対峙していきます。

 

つい最近も車からエアガンを発射する事件や子供の虐待にエアガンが使われる事件が起こりましたよね?もちろん我々サバゲーマーはルールを守って遊んでいて、事件を起こした奴はどうせサバゲーマーでもなんでもないゴロツキなわけですが、世間一般の人からしたら我々サバゲーマーも微妙な目で見られている現状があり、エアガン業界に対する世論の傾きもかなりのものと思われます。しかしこれを読んでる方は実感が湧かないと思います。なぜならあなたの周りはエアガン愛好家の集まりだから反対意見を持っている人間は居ません。なのでなかなか外の声が聞こえてこないので実感が湧かないと思います。が!実際は結構厳しい目を持つ人が多いですよ。だからいつ規制が入ってもおかしくはないのです。

 

また、エアガン業界の規制は政治家の支持率集めのかっこうの材料です。

矢野経済研究所などのシンクタンクによれば2018年度のエアガン・サバゲー市場の事業者売上ベースでは192億円だそうです。

業界全体で192億円と聞くとすごく大きい数字ですが、その実、上場している企業の売上の足元にも及びません。中小企業の集合体の業界なので世論が後押しすれば政治家は簡単に規制を入れてくることが予想できます。2018年2月の千葉県の青少年育成条例改正でエアガンを有害玩具に指定したのだってそうです。政治家はちゃんと仕事した!とアピールになりますし、支持母体は喜んでいることでしょうね。

因みに国は業界自体は経済を支える1つの要素と考えてるので自浄作用さえ働いていればあたまごなしに潰そうとはしません。しかし規制が入ると二度と緩和されることが無いのが日本です。

日本も今後また規制されてアメリカの州法のようにトイガンはマズルをオレンジ色にしなければいけないとかになったら嫌でしょう?日本のトイガンの規制の経緯や海外のトイガン規制を考えると、日本のエアガン業界は今のままでも国から十分すぎるお目こぼしを頂いている有難い状態なのです。日本のトイガンはマズルをオレンジにしなければいけない国や地域の人たちからはすごく羨ましがられているんですよ。

 

 

 

CO2は今後の主流になり得るか?

今後、世界規模で温暖化対策の為の代替フロン(HFC)の規制が進む中で、海外ではガスガンの主流は環境に優しいCO2になっていくでしょうが、日本の場合は総務省、世論、ASGKがCO2に対しての理解が無い限りは国内で主流になることはないでしょうね。だってそういうアレルギーを持つ国だから。なんか危なそうなもんは理解しようとせずにとりあえず規制しちゃう国だから。

「何かあった時どうするんだ」これが日本国の理性です。

ドローンの規制なんか見たら分かりますよね。新しいテクノロジーの良い面を見ずに悪い面だけを見て法で規制してしまう国なんですよ残念ながら。→もし住宅地に墜落したらどうするんだ!

また、とても便利な車の自動運転も法整備がまったく追いついていません。→もし事故が起きたら誰の責任になるんだ!

法が古いまま更新されないので世界的に普及している電動キックボードなどの便利なモビリティも使う事ができません。→そんなもんが歩道走ってたら危ないだろ!

といったように万が一を憂うことで新しい技術を法で締め付けてしまいます。これは私の意見ではなく、事実を説明しています。このように国の理性(これって実は皆さん国民の理性でもある!)によって新しい分野の技術を国内で伸ばすことができないんですね。まぁその結果がIT後進国日本ですよ。

 

こういった事象を鑑みると今後CO2が主流になると思えるでしょうか・・・。

マルイもHFC134aに代わる新しいガスを開発しちゃいましたのでこのまま日本では従来のガスブロの主流が続き、携帯端末同様にガラパゴス化が進んだのちに海外にシェアが奪われると私は考えます。さて今日本国内で普及しているスマホで人気のメーカーは?Apple、LG、ファーウェイ、ASUS、google・・・国内メーカーのスマホ端末を持っている割合はどれくらいでしょうか。

ガラパゴス化した結果、海外メーカーにシェアが奪われていますよね。トイガン業界も同じ道を辿るのでは・・・!?というか既にそうなりかけてますよね・・・。

日本が海外の潮流に乗り遅れるのはいつものことですからね。

日本は変わらんといけないと切実に思います。まぁ詰んでるので相当なイノベーションが起きない限りは無理なんですがね。

 

CO2はトイガンにおいて素晴らしいパワーソースだし、ちゃんと運用すれば様々な面で効率的なのは間違いないのですが、その一方で、「また事件に使われたらどうするんだ」って万が一を憂う人が国にも業界にも沢山居る状態なんですよね。

なので今後も国内メーカーではリキッドチャージが主流になり続けます。間違いありません。

これは私の意向とか希望ではなく、客観的に見たら普通にそうなるだろうという話ですよ。

 

 

まとめ

公安や警察の方から直で聞いたお話から分かるように国はエアガン業界やサバゲー業界を注視しているのは間違いありません。

国民性や世論、国の理性を考えると規制を入れない理由の方が少ないくらいです。今現在、お目こぼしをもらっているという不安定な状態です。

一般のサバゲーマーの間でCO2ガスガンが流行ること自体は多少問題は無いかと思いますが、様々な大人的事情もあって業界を構成する事業者であるフィールドがそのタガを外すわけにはいかないのです。

グレーなものでも売れればなんでもいいと思っている販売業者とは考え方の根本が違います。

もちろん皆さん、サバゲーマーがルールを守っているのは分かっています。

ですが、CO2というパワーソースに関しては国の理性やアレルギーがあり、フィールドとしては業界にこれ以上の規制が入らないようにする為、国に対して秩序を保っているという姿勢を見せておかないといけない。守らないといけないという事情があることをユーザーは理解してください。できればエンドユーザーである皆さんもそうしてもらえると業界にとっては良いです。

 

したがって、STGA公認の製品かつ、貴方が行くサバゲーフィールドで使用許可されていれば法的にもモラル的にも全く問題ありません。

STGAが認可していない海外製のCO2マガジンや製品を買う事、またフィールドが許可していればそれを使う事自体は”現時点では”法的に問題はありませんが、国の理性を考えると恐らく眉をひそめている微妙な状態です。とだけ。

私はSTINGERに来る方にしか使用を制限することができない立場なので・・・。

 

 

 

あとがき

フィールドオーナーの立場でCO2ガスガンに関しての事象や意見を述べました。

勘違いしないで欲しいですが、別にCO2製品自体のアンチじゃないですよ私は。といっても大手を広げて賛成というわけでもありません。CO2に関してはこれまで述べたように白か黒の2択のような単純な考え方ではありません。

個人的にはCarbon8のCZ75を持っているし、今後の展開も期待してます。が!しかしサバゲーでは使わないかなと。

CO2カートリッジはリキッドチャージに比べるとコスパが悪いし、何といっても普通のガスガンみたいに途中からチャージできないのが不便すぎ!ってサバゲーキチ〇イの私は思うのですよ。

ブローバックがすごくてトイガンとしては面白いと思いますので、いちミリオタ的観点からは発売して欲しい機種とかはありますよ?

でもサバゲーマー的観点から見ると、ゲーム中にガス切れしたら困るから何本もスペア持たないといけないし・・・てかそのマガジンに入ってるボンベで何発撃ったかも覚えてないからいつガス切れするかもわからんという状況でゲームするのも・・・あとめっちゃゴミ出るし・・・・というのがあるのでサバゲーには向いてないと思うんですよねシステム的に。

うん、色々メンドクサイし、サバゲーで使うならもう電動ハンドガンで良くねぇ!?って思って私はいつも電ハン使ってます。

 

サバイバルゲームフィールドSTINGER 代表 大門

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